2019.10.07
玄関ホール階段orリビング階段──新たな選択肢「リビング“スルー”階段」に注目
お家の間取りを考える際に、階段をどの場所に持ってくるかは大切なテーマになります。
従来のお家で多かったのは、玄関から直接2階へ上がる「玄関ホール階段」。リビングを通らずに直接2階に上がるので家族のプライバシー性を保つことができます。
しかし、子どもが大きくなってくると帰宅しても顔を合わせず子ども部屋に向かってしまうことになりがちです。
帰宅した家族が顔を合わせ、コミュニケーションを取りやすいように設計されたのが「リビング階段」。2階へ上がる際には必ずリビングを通るので、自然と顔を合わせる機会が増えます。
リビング階段は階段ホールがいらないのでお家の中のスペースを有効に活用できますが、暖かい空気が2階へ逃げてしまったりして、暖房効率が低下するという弱点があります。
リビングは通って欲しい、でも、断熱性能は確保したい──そんなご要望に応えて、最近設計する機会が多くなってきたのが、第3の階段「リビング“スルー”階段」です。
その名の通り、玄関からいったんリビングを“通り抜けて”、2階へ上がっていく間取りになります。
このカタチでしたら、自然と顔を合わせることができ、暖房効率に影響もありません。さらに、リビングのスペースが目一杯有効に使えるというメリットもあります。
その分、お家全体の面積を広く取る必要は生じますが、スペースに多少余裕があれば十分設計可能です。
ご家族の暮らしをゆたかにするために──山口工務店では設計プランの充実に日々取り組んでいます。